介護業界では、「安全で、効率的で、快適な」職場をつくるためには、「5S活動」が必要だと言われています。
1つ目のS「整理」は、必要なものと不要なものをしっかりと分別して不要なものを残さず処分することを指します。使い道がわからずに放置されているものは徹底的に廃棄することで施設内が片付きます。
2つ目のS「整頓」は、よく使うものをわかりやすい場所に置いておくことです。複数の職員が共有で使用するものは、決まった場所にしまっておけば毎度探し回らなくて済みます。
3つ目のS「清掃」は、明確な基準を決めて清掃を行うことです。「綺麗」の基準は人それぞれです。例えば「退社時には机の上にものを置かないようにしましょう」という明確な基準を設ければ、清潔さを保つことができるでしょう。清掃登板を決めて定期的な清掃を行うのも清潔を保つために大切な取り組みです。
4つ目のS「清潔」は、3S(整理・整頓・清潔)がきちんと守られている環境です。もし守れていない職員が出てきてしまったら、都度話し合い改善する必要があります。
5つ目のS「躾」は、職場が無意識のうちに綺麗に保たれている状態のことを指します。業務改善における5Sではこの状態になることが最終目標です。施設内が綺麗に整理整頓されていれば、些細な変化に職員一人一人が気が付けるようになります。感度が高まるということは、ミスや事故の防止にも繋がります。さらに、介護現場における5S活動は組織全体の質が向上するので重要視されています。